社長挨拶
MESSAGE
当社は1980年の創業以来、40年以上に渡り
コンテンツビジネスを通じて、文化の裾野を広げるお手伝いをして参りました。
創業当初は、カラオケ黎明期と重なり、カラオケの背景映像を制作する為に
来る日も来る日も、撮影・編集に追われる毎日だったと先代より聞いております。
時代の変化とともに、背景映像は実写の撮影から
アニメや洋楽の楽曲のライセンス。さらには、歌に合わせて名場面・名シーンを再編集するまでウィングを広げ、
今日におきましてもカラオケメーカ―に背景映像を提供する事業は
当社の基幹事業の一翼を担っております。
また、創業とともに駅、ホームセンターなどで販売されております
CDやDVDの企画・制作・製造を手掛け、マルチチャネルでの商品流通を手掛けて参りました。
2000年代に入りますと、映像はハイビジョンの時代を迎えます。
より綺麗な映像で世界中の美しい姿を届ける為、テレビ番組の企画・制作を始めます。
『美術』『紀行』に特化し、ヨーロッパ、中南米、アジア各地にスタッフはロケに出て、その国、土地の魅力を伝えるべく撮影をいたしました。
また同時期に日本の『古寺・仏像』を紹介する映像コンテンツを制作し、他にも
『源氏物語』を始めとした古典文学の映像・音楽コンテンツの企画・制作を手掛けるようにもなります。
映像・音楽コンテンツを企画、制作するスキル・ノウハウを長年に渡り蓄積し、配信が主流になった今でも、その実力を存分に発揮しております。
2011年 東日本大震災を機に、時代の振り子は確実にその流れを変えました。
それまでは、欧米を見習い、それに追いつく事、追い越すことが目標であった価値観が
一遍いたします。大量生産、大量消費の時代は終わりを告げ、少量でも『本物』が求められる時代となりました。
日本人のアイデンティティが見直され、日本で醸成されてきた古き良き文化をより大切にする潮流が主流となったのです。
このことは、当社の事業にも大きな転換を促すきっかけとなります。
2016年に出版事業に進出し、武将・城・合戦を網羅する『週刊ビジュアル戦国王』を全100号にわたり創刊いたしました。
さらにはモノ化からコト化へと変化した時流に合わせ、新橋演舞場別館に体験型のサロン『御会所 心音』を構えました。各界著名人をゲストにお招きした講演会を定期的に開催し、文化の社交場となりました。
2018年以降、健康寿命が意識されるようになると、ヘルスケア事業に進出いたしました。
日本舞踊 西川流三世家元・総師 西川右近先生が創案されました『和のフィットネス』
にほん・おどりスポーツ・サイエンス(NOSS)をご一緒に普及、推進する活動に取り組み、
一般社団法人 日本舞踊スポーツ科学協会を設立、事務局を担当することとなりました。
また、私がライフワークとして取り組んでおりました茶道が社業へと転換する契機が訪れます。
2019年に平安朝茶道『淹茶道』の二代目宗師・宗家を初代 長谷川景光師より継承いたしました。『淹茶道』は平安文化を伝承する唯一の古典流儀です。
これにより、当社が事業として平安文化の普及に積極的に取り組み、ひいては平安文化のコンサルタントをする事業が創出されたのです。
時代の変化を読む力、しなやかに対応する力、企画力、行動力、スピード感、オンリーワンコンテンツを持ち、それらを発信する技術力、こうした総合力こそが当社の強みであります。
時代は、加速度的に日々変化をしております。
私どもも、次なる展開をワクワクしながら楽しみにしております。
ぜひ、株式会社ジェー・ピーの今後にご期待ください。
そして、変わらぬご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。